Thursday, May 26, 2005

Movies: Naked Lunch Directed by David Cronenberg

ネタバレ:まだ観てない人は見ないでね、思いつくがまま適当な感想。

Naked Lunch
裸のランチ』(1991)イギリス/カナダ

除虫菊やムカデでトリップできるのか、眉唾ものと思いながら観た。
見終えてから調べてみたが、どちらにも毒性があり、除虫菊に含まれるピレトリンに関しては「過剰興奮」「大人になってからの感受性を高めることがあり」ここら辺の記述が気になった。
この2つの物は、ボツリヌス菌もそうなんだけど毒にも薬にもなるらしい。
除虫菊はシラミ退治の薬として売っているし、ムカデをゴマ油につけたムカデ油が皮膚病に効くそうだ。

殺虫剤(除虫菊)で巨大ゴキブリが話す幻覚を見たビルは、医師ベンウェイにだまされて黒いパウダー(水棲ムカデ)を与えられ、更に幻覚を見るようになり、インターゾーンへ向かったつもりになる(あそこはモロッコ? バスで行けるのかね)。そして、妻ジョーンを再び銃で撃つ。
結局、現実は友達のマーティンとハンクの2人だけだったのかな。

マグワンプは楳図かずお「14歳」のチキン・ジョージに似てると思った。

Saturday, May 14, 2005

Movies: Cabin Fever

ネタバレ:まだ観てない人は見ないでね、思いつくがまま適当な感想。

Cabin Fever
キャビン・フィーバー』(2002)アメリカ
日本公開・2005年4月~

車が壊れていても、すぐに徒歩で何とか人を呼びに行けないものなのかな。店からキャビンまでそう遠いという印象は無かったんだけどな。まぁ、すぐに救急車を呼びに行ったら、話が続かなくなるけど。
予想できるからこそ、カミソリでムダ毛を剃っているシーンは怖かった。
いくらあんな顔でも、生きているカレンへのポールの仕打ちはひどい。
地元民の中でも特に痩せた金髪の人がうさんくさくて良かった。その中の一人が持っていた箱の中身は何だったのかな?
うさぎが何故病院に居るんだー、『ドニー・ダーコ』かい。
最後の川で倒れていた人をハッキリ認識できなかった…

感想は「極端だな」。
極端に病気の進行が早い、いくらシェパードでもアレは無いでしょ。内容の陰惨さとラストの明るさ、極端だよ。後味がいいんだか悪いんだか、ワカラン。
お金を払うほどの映画では無かったけど、音楽はまぁまぁ良かったな。

Wednesday, May 11, 2005

Movies: eXistenZ / Spider Directed by David Cronenberg

ネタバレ:まだ観てない人は見ないでね、思いつくがまま適当な感想。

eXistenZ
イグジステンズ』(1999)アメリカ

いや~、最初から騙された。
観てる途中、ナンデ製作者なのにアレグラがゲームの内容を全く知らないのかイライラしてしまった。
ゲーム終盤の頭のトサカと手カバーは中ボスやっつけたから、進化したのかと思ったよ。
よく考えれば、あんなグニョグニョしたゲーム機あるわけないでしょ。

オチがあるのは良いのだけど、イマイチ説得力に欠けた。私はゲームをやらないけど否定はしない。

Spider
スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』(2002)フランス/カナダ/イギリス

母親/娼婦のミランダ・リチャードソンはうまいね、キャストを見るまで気がつかなかった。下宿の管理人の顔がどちらか区別がつかなくて頭が混乱した。
いや、混乱したのはデニス(スパイダー)の方ね。
混乱した頭を整理して考えてみた。
・父親を迎えに行ったスパイダーは娼婦イヴォンヌに衝撃を受ける。
・父親と戯れる母親の姿を見た時からスパイダーは徐々に狂い始める。
・実際に見てもいない酒場の風景や野菜畑の現場を勝手に空想する。
・夜中に父親と帰って来た母親がイヴォンヌに見え始める。
 そして…
今までスパイダーと共にいて優しかった母親が、父親といちゃつき酔っ払う娼婦に見え、とうとうガス栓を開けて殺してしまい、幼くして病院に入れられてしまう。だから、ガスストーブやガスタンクに脅えたのだな。

どうすれば、彼の心に母親を取り戻す事ができたのかな? まずは学校行けや。

病的だけど、嫌な感じはしなかった。とにかく頼りなく可哀そうで、守ってあげたくなるようなレイフ・ファインズの演技だった。

Wednesday, May 04, 2005

Books: White Jazz by James Ellroy

ネタバレ:まだ読んでない人は見ないでね、思いつくがまま適当な感想。

White Jazz by James Ellroy
ジェイムズ・エルロイ/著『ホワイト・ジャズ』(1999)文春文庫

疑問:
ジュニアの部屋に残された指紋の相手は?
リッチーとルシールの自殺現場に何故ダドリーが居る?
エドの包丁は何を意味する? 彼の復讐を果たす為の道具と信じたい…

読みにくいが、そこに更なる圧倒的なパワーを感じさせられ、頭痛もひどくなってくる。
「目玉野郎」という文字が読み進めるにつれ、瞳の形に見えてきて、目が飛び出してくるような錯覚に陥る。だが、決して目玉おやじではない。

Sunday, May 01, 2005

Movies: Hide and Seek

ネタバレ:まだ観てない人は見ないでね、思いつくがまま適当な感想。

Hide and Seek
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』(2005)アメリカ

これは普通のサイコ・ホラー映画。
隣の主人が犯人かなと観客に思わせておいて、実はデビッド自身が犯人(私も素直に騙されたけど)。
キャサリンがデビッドを撃った後、また立ち上がって観客を驚かすのかなぁと思うと何も起きず。
キャサリンと暮らすエミリーが幸せそうだなぁと観客を思わせておいて、父親と同じ二重人格をにおわせる。

子供は必ず助かり、最初から出ている主人公をよく知っている人物が助ける、途中からひょっこり出て来たさほど重要でもない人物や警官が犠牲になる、おまけに子供のイラストがヒントになっている(9歳ならもっと上手いはず)よくあるスリラー映画だったな。意外な展開が無くて残念。

でも、ロバート・デ・ニーロは『ケープ・フィアー』や『ザ・ファン』も怖かったけど、この映画でも怪演、彼がいたからまぁまぁ面白かった。子供部屋のドアの前で『シャイニング』になるのかとドキドキしちゃったよ。

無能な心理学者デビッドと思うなかれ、心理学者の前に彼も人間だ。

私が見たエンディングはエミリーの描いた絵が二つの頭、別エンディングはエミリーが精神病院に入院しているそうだ。あまりこの映画が好きでは無いのは、後味が悪いというのもあるな。
子供が主人公の映画はその先の長い人生もあるのだから、ハッピーエンドにしてあげてよ。