Tuesday, April 19, 2005

Books: L.A.Confidential by James Ellroy

ネタバレ:まだ読んでない人は見ないでね、思いつくがまま適当な感想。

L.A.Confidential by James Ellroy L.A.Confidential by James Ellroy
ジェイムズ・エルロイ/著『LAコンフィデンシャル』上下巻(1997)文春文庫

登場人物が多いので、何度も前に戻り、以前の本も見たくなる気持ちをグッとこらえた。こういう時は電子ブックだと簡単に検索できるんだろうなぁ。

エルロイの訳者はよく変わる。誰がいいかあまり気にしていないけれど、今回の訳者は小林宏明。読み慣れているはずなのだけど、読みにくかった。エリス・ロウはファイ・ベータ・カッパじゃなくて友愛会になっているし、コロン等の記号多用は疲れたな。

色々気がついた所はあるけれど、
孤独な事には変わりないけど、珍しく金持ちエリートが主人公だな。
分厚い“T”のファイルは誰を意味したの?
カイキー、あと“一言”欲しかったよ。
映画のケビン・スペイシーが良かったせいもあるけれど、ジャックが一番好き。だから、中にアロハ・シャツを着こんでコマのように回転したのは悲しかった。
名誉を守る為にフタをした雑誌の件は後味が悪かった。
エリス、ディータリング、デ・スペイン、父親に会いに行ったエドは映画のシーンで爆発を背に去る主人公のようなイメージ、火種を残して立ち去った。

Amazon.UKに“The Dudley Smith Trio”と言う本があった。てっきり、パパのようなスミスとその仲間(ブルーニング、カーライル)かと思ったら、『ビッグ・ノーウェア』『LAコンフィデンシャル』『ホワイト・ジャズ』の3冊が一緒になった本だったのね、分厚そう。

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